すっぽこ研究所通信 5/16号

すっぽこ所長より研究員・特派員諸君に注意事項です。

すっぽこに気を取られるあまり、
一部に仕事が手に付かないといった報告があります。
ほどほどにしましょう(所長含む 笑)

さて、それほどに心を魅了してやまない「すっぽこ」ですが、
今日のは、ネットから得た「岩手県にもあった!すっぽこ」、
「TVの料理番組にも登場したことがあるらしい」の2つの情報と、
a主任研究員による日報、さらに、市内で食べられる店の新規情報など、
盛りだくさんの内容です。
 
 

ネット検索で「すっぽこ+食堂」を検索すると…。

当すっぽこ研究所がまず最初にHitするが(笑)
続いて以下の情報が得られた。

『(財)岩手県観光協会 「こちら、岩手ナチュラル百貨店」 岩手の旅周辺味覚情報』から(抜粋)

千厩町 ◆ あんかけカツ丼(小角食堂)
千厩町でカツ丼といえば「あんかけカツ丼」。千切りのキャベツの上にサクサクに揚げられたトンカツがのり、そこへ特製の甘酸っぱいあんをトロリとかけたこのカツ丼は一度食べたらやみつきになる味。50年以上続くこの人気メニューは、しょう油とソース、片栗粉、そしてカツオとサバのダシが基本ベースの特製あんは毎日継ぎ足して作られており濃厚で熟成された味に仕上がっています。現在は近隣の町村でもこの品を出す店が増えたが元祖はこのお店でめざましテレビやズームイン朝でも紹介されました。また、「すっぽこ」と呼ばれるあんかけうどんや近くにある横屋酒造(大正元年創業)の地酒「玉の春」も味わえます。
小角食堂/千厩町千厩字町130/電話:0191-52-2319

■すっぽくは山形県のみにあらず
「千厩町」とは岩手県一関市の隣の隣。後でa主任研究員の日報でも触れているが、山形県だけにあるものではないことがハッキリした。しかも、讃岐の「しっぽくうどん」ではなく、「すっぽこ」単体で呼ばれている。うーん、これは?
それに、あんかけカツ丼が妙に気になったりして。


続いて、『flighty:すっぽこ汁について』から(抜粋)

それから、29日に「「すっぽこ汁」ってどんな料理ですか? 気になります」という拍手をくれた方、返答遅れてすみません!(最近解析毎日は見てないので・・・)
「すっぽこ汁」とは長崎の郷土料理「しっぽく汁」が訛ったものらしいです。(TVの料理番組より)
中身としてはけんちん汁にうどんを入れたもの、と私の見たTV番組では紹介してました。ありあわせのものを入れるんでいいんだとか。
私は大根、人参、里芋、ゴボウ、油揚げ、鶏肉をぐつぐつ煮込んでショウユ(ちょっとの酒)をたーっと入れ、うどんを最後に入れました。とくに他のダシがなくても野菜と鶏のダシが出て美味しいですよ♪

■長崎の郷土料理「けんちん汁」+「うどん」=「しっぽく汁」?
ここに興味深い記述がある。「けんちん汁」と「うどん」の出会いだ。長崎の郷土料理として「しっぽく汁」をあげているが、これは、けんちん汁の間違いではないかという気がするが、いずれにしても、「卓袱料理」のメニューに欠かせない「けんちん汁」と、うどんの組み合わせは、それが「しっぽくうどん」と呼ばれるに必要十分な条件を満たしていると思う。


さて、a主任研究員の日報だ。

< 日報 > *すっぽこ研究所 a主任研究員

今日、庄内の取材に行(い)ってきまして、
当然聞き込み調査も行(おこな)ってきました。(笑)

そこで衝撃のコメントが取れました!

といっても「すっぽこ」との関連性はあるのか、
いや、ほとんどないかもしれません・・。
が、一応、期待しててください。
**********
(所長へ)
研究対象からは少々それる内容ですが、本日の思うところを書きました。

「すっぽこ」が訛ったものではなく、
「しっぽく」と同じ位置づけだったという点におどろきつつ、
あちこち検索をしていく中で、こんな説明文を見つけました。

卓袱は、中国の「八遷卓」(パッエンチョ)また「卓子(チョッウ)」あるいは、単に「卓(チョ)」と言う広東や東京(トンキン)の中国人の話を日本流に「しっぽく」と聞きならしたといわれている。


「しっぽく」と「すっぽく」は「コケッコッコー」と「クックックルドゥ」のように、
聞き取り方の違いみたいなことだったのですね。

現時点で分かっている範囲でのことですが、
「すっぽこ」と表記しているのは、
宮城県、山形県、岩手県と、いずれも東北です。
長崎・香川では「しっぽく」なのに、
なぜ東北では「すっぽこ」が定着しちゃったのか?

「しっぽく」には、所長も書かれているように、
異国情緒たっぷりのハイカラな香りが漂いますが、
「すっぽこ」て!
「すっとこ(どっこい)」とか「ひょっとこ」にも似て、  
どーしたってお笑い芸能の響きです・・・。

年頃の娘が口にするには、ちょっとした勇気すら必要な気がします。
なぜ、なぜ、「しっぽく」じゃなく、「すっぽこ」だったのでしょう。

 WAHAHA本舗の佐藤正宏、
 キャイーンのウド鈴木、
 テツ&トモのトモ など、

お笑い系のタレントばかりを輩出している山形県民としては、
やはり「おいしい」と受け止めていくしかないのでしょうか?

以上、本日の日報にかえて。


【所長所感】

■マイナーなお笑い芸人とマイナーなすっぽこ
なにやら、大きな期待を予感させる前文がヒジョーに気になる内容である。が、日報そのものはアホじゃ(笑)「しっぽく」がコケコッコーで、「すっぽこ」がクックドゥドゥルドゥーという聞き取り方の違いは面白い。わしら外人?(笑)とかの突っ込みはさておき、具体的な調査結果を待つことにしよう。
今日現在においては、けんちん汁との関係は無視できないような気がしている。次回は、これまでの内容から、今抱えている疑問点を整理するとともに、その疑問への解答が得られれば合わせて付記したい。

■羽前屋では“し”っぽこ。1,000円!
最後になったが、フロム*ヤマガタ別室の方へ、「山形スローフード協会」のSEIさんから情報が寄せれられた。山形市内の羽前屋でも食べられるとのことだ。しかし、すっぽこではなく「“し”っぽこ」だそうだ。1,000円という価格設定が、卓袱料理らしい格式を保っている?
これで、すっぽこ御三家は解消、「すっぽこ四天王」の誕生だ(笑)