すっぽこ研究所通信 5/15号

皆さん、今日もすっぽこですか?僕はすっぽこです。

すっぽこ特派員を買って出てくれた山オヤジさんから、
とても貴重な情報がコメントされましたので、エントリーにPickup。

山オヤジさんのお母さん(って、僕のばあちゃんです 笑)からの
聞き書きリポートになってます。
 
 

< 聞き書きリポート > *すっぽこ特派員 山オヤジ

今日100才(明治38年生)の母のところに行って、「スッポグうどん」知っているか尋ねてみました。そうしたら…

「スッポゴ」が。「今日はスッポゴすんべ」と言って、寒い冬仕事から帰ってくると、おそほぎわらじ(わらじにつまがかかっていてフアッショナブルな履物)のまま囲炉裏にまたいで、「スッポゴ」食べたものだ。それは囲炉裏の鍋に野菜、やまどり、油揚などえを入れた汁にうどんを入れ、あつ、あつを食べ暖まったものだ。食べ終わるころ、わらじも渇きここちよくしごとにでかけた。

…だそうです。意味は不明。


【所長所感】

うーむ。
ばあちゃんが農作業してるってことは、まだ山形市に来る前、
若い時の朝日町での述懐と思われる。

■すっぽこ(または「すっぼご」)は煮込みうどん?

いきなり、その存在エリアが広がった。しかも、すっぽこ御三家などのそば屋ではなく、家庭で食べられていたまぎれもない証人。そういう意味では、上山の「すっぷぐ」リポートに近い。
ただ、どちらも「煮込みうどん」で、「あんかけうどん」ではないことは注目に値する。なぜだ?
さらに、ハイカラ長崎がその当時、全国に影響力を及ぼす異国情報発信拠点だったとしても、東北の田舎の囲炉裏端で、わらじを乾かしながら食べる「すっぽごうどん」とは、なかなか結びつかない。とすれば、香川の「しっぽくうどん」が伝播したものか?では、その「しっぽくうどん」の由来は、長崎の「しっぽく料理」なのか…?

■すっぽこは時代をワープした?

それ以上の疑問は、ばあちゃんが知っている「すっぽごうどん」を、その息子である山オヤジさんは「知らない」ということ。つまり、時代の流れで消えしまい、家庭での「すっぽごうどん」が山オヤジさんの世代には受け継がれなかったことになる。とすれば、なぜ過去から現代にワープするがごとく、今、街中のそば屋に存在するのだろうか?
いや、竹田食堂のおばちゃんは「先代からある」と言った。一度消えて復活したのではなく、家庭料理からは姿を消したが、外食メニューとして生き残って来た…と考えるべきか。

深いぞ、すっぽこ…。



■すっぽこ所長、FM登場か?!

a主任研究員からのメールで、具体的なvigoFM出演の打診があった。
マジっすか?(笑)