すっぽこ通信 10/15号「寿屋本店」編

10月の声を聞き、そわそわと落ち着かない
2週間を過ごしていたすっぽこ所長です。

なにせ、巷ではすっぽこ解禁の話題でもちきり。
(…にしたいなぁ、いつか! (笑)
ところがこちらは、なかなか店に行く時間が取れず、
さらに、a主任研究員も公私ともにバタバタしているようで、
お互いの都合も合わず。うーん。

そこで、我慢のきかない所長、
単独実食の暴挙に出ることを決意したのだった♪

 
■すっぽこ所長、竹田食堂にフラレる

一応確認のためにと、すっぽことの出会いの店「竹田食堂」にTEL。

あのぅ、すっぽこってもうやってますよね?
「あぁ、まだだ」
えええぇ〜??前にお聞きした時、10月からって…。
「だねぇ、そろそろかな」
そろそろって…えーっと、いつからでしょうか?
「ま、気候見ながらだな。もう少し寒くなったら」
わ、わかりました。。。

まずい、これは非常にまずい。
これではせっかく盛り上がった気持ちのやり場がなくなってしまう。
そこで先だって、ラーメンを食べに行き、
メニューにすっぽこがあることを目視で確認してあった、
「寿屋本店」にTEL。

「はい、寿屋です」
あ、あの、あのすっぽこメニューにありました、ですよね?
もう食べられ、あ、もう出してますか?
(なんか焦って口が回りませんですた)
「出してますよ」
あ、あ〜、そうですか〜、はい、あの、わかりました♪

やった!

まずは竹田食堂で食べる!と決めていたのだが、
順番が違ってもどうせ全店回る予定だし(笑)

ルンルン気分で行きましたよ、寿屋本店。
で、テーブルにつくとすぐに水を持ってきてくれて。
その時に注文してもよかったんですが、
メニューを眺める振りしてちょっと呼吸を整えます。



しかし、この間を取ったのがかえってプレッシャーに(笑)
 
 
■すっぽこ所長、ちょっとビビる

お店はちょうど土曜日の昼時とあって、店にはけっこうお客さんがいる。

大きな声で「すっぽこ!」とか言ったら、みんなどう思うだろうな。
もう死滅寸前のすっぽこだから、ここにいるお客さんはきっと知らないよな。
みんな、なんだ?なんだ?とか思うんだろうな。
今、あのお兄さん(ちょっと粉飾)、すっぽこって言ったぞとか、
すっぽこだってさ、なんだろう?とか、
きっと、すんごく注目されたりしちゃうんだろうな。
いや、それも、すっぽこ普及には必要だな。
僕は所長だし。

…考え中…

でも、やっぱりちょっと恥ずかしいかな。
聞かれるのはいいけど、少しだけ小さい声にしよう。
だったら、近くのお客さんには聞き取れるだろうし。
普及も少しずつだな。うん、それだな。。。よし。


すいませ〜ん。
「はーい」
すっぽこ、ください

「はい、すっぽこですね。すっぽこ一丁〜!」



(店員さんの大声にビビる所長)

背中に神経を集中して回りのお客さんの反応を探るが、
あまり気にかけている様子もなく、
安堵と無念が微妙に入り交じった複雑な心境のまま
すっぽこがくるのを待つ。
 
 
■すっぽこ所長、秋の日本晴れと化す

以前、小出屋さんの好意で作ってもらった時は、
かなり時間がかかっていたのだが…。

「お待ち〜、どうぞ〜」

は、早い!心の準備がまだ…(笑)
目の前には、丼というより、ふたのついた大ぶりの椀が。
はやる心を抑えつつ、デジカメを取り出し、まず一枚。カシャ。



さーて、いよいよフタを開けます〜。



おおおぉぉ〜!



うどんどころか具さえも見えないほど
たっぷりのあんかけで覆われている。



さて一口…   う、美味い♪
つゆなしの茹でたうどんに、直接あんかけがかかっているため、
ツルツルとはすすれないが(音的には「デロデロッ」)
逆にあんかけがしっかりとうどんに絡んでくる。
しかも、あんかけでうどんが密封された形なので、
いつまでも熱々だ〜。

  

具は、鶏肉、しいたけ、エビ、かまぼこ。
これにセリがトッピング、かすかに柚子の香りが添えられている。
そして、食べ終わる頃になると、
あんかけのとろみが少し薄れ、寒天よりもっと柔らかく
トロンとした小さなかたまりが現れてくる。
これがまた、なんとも言えない心地よい喉ごし♪



所長、大満足で店を出た。
空からは晩秋の冷たい雨が降り落ちる天気だったが、
心は実に晴れ晴れとしているのでした。

次こそ、竹田食堂だ!
 
 
■寿屋本店
山形県山形市相生町6-25 
023-622-4726
11時半〜16時/17時〜25時(休:水/日祝日11時半〜19時)
すっぽこ・うどん:800円

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*ぶれぶれの画像が多いのは、感激で手が震えていたせいではありません。
 寿屋本店は昼も薄暗い照明で、デジカメ泣かせのお店なんです。