シャチョーと呼ばないで

社長という看板 - ヨシオトオルが行く tooru-y.com へのトラックバック

取引先の中には、私に対して「社長、社長…」と連呼する人がいます。
 
 
「吉尾」さんは、株式会社パワープランズ(仙台)
という会社の代表取締役CEOを務めていらっしゃいます。

banner_03.gif の東北ランキングで知り、時々拝見していたのですが、
このエントリーに思わず「うん!そう、そう!」とうなづいてしまいました。

僕もいちおう「社長」という肩書きがありますが、
もともと仲間を募っていっしょにスタートした会社で、
「さて誰が“社長役”やる?」って感じ。
肩書きに対する責務はもちろん感じていますが、
少なくてもオーナーではないわけですね。

そんな理由もあり「シャチョー」と呼ばれるのが大の苦手。
呼ばれてもしばらく気が付きません(笑)

取り引きは、会社対会社であっても、仕事は肩書き対肩書きでするものでなく、
結局は「個人」と「個人」の関係が大切なのだと思うのです。
よって、“先物・融資・K○○I代理店”といった、
ごり押し迷惑勧誘電話の主はしょうがないとしても、
いっしょにお仕事をさせていただいている方から「シャチョー」と呼ばれると、
背中を指でなで上げられたように身をよじってしまいます。

僕にとっては(他のスタッフにとっても)、マン・クリエイトや肩書きは、
単に「属性」に過ぎないんだけどなぁ…と思っています。
ですから、逆に名前で呼ばれると、きちんと僕個人を評価してくれたうえで、
仕事を任せてもらえているという誇らしささえ感じます。

僕が取引先の担当の方を呼ぶ時も、
できるだけ肩書きではなく、名前で呼ばせていただくのも、
こんな理由があるからです。

要するに、肩書きを付けて呼ぶことが、
「敬意」を表することではないんじゃないかということです。

ただ、これには例外もあって。
たとえば同じ会社に同性の人がいる場合は、「○○さん」だけでは紛らわしい。
さらに下の名前で呼ぶのが失礼な場合は、さきほどの「属性(肩書き)」が、
どうしても必要になるようですが…。

【追記】

ちなみに我が家では…。

子供たちは、僕の「妻」を「お母さん」と呼びますが、
僕は「妻」を「お母さん」とか「ママ」とか呼びません。名前で呼びます。
「妻」は「僕の“お母さん”」ではないからです。「妻」も同様です。

子供たちは、僕や「妻」の「父母」を
「おばあちゃん」「おじいちゃん」と呼びますが、
僕も「妻」も「おやじ・おとうさん」「おふくろ・おかあさん」です。

僕や「妻」が、自分たちや「父母」について、子供たちに話す時は、
子供たちからみた間柄、つまり、
「お父さん」「お母さん」「おじいちゃん」「おばあちゃん」と言います。

変ですか?ややこしいですか?(笑)

特に社外の方から「シャチョー」と呼ばれて違和感を感じるのは、
我が家での呼称例を書いたように、きっと、
「僕はあなたの“シャチョー”ではないので…」という思いもあるのですね。