劇団 侍'z『本日、晴天。あまゆめを帰す。』

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近しい知り合いが役者で出る、
ただそれだけの理由で、
劇団に対するなんの予備知識もなく観に行った。

どうしても芝居に対しては、
イジワルな見方をしてしまうことが多く、
今回も、滑舌が、動きが...なんて思っていたら、
それもほんのつかの間、あっと言う間に引き込まれた。

脚本がいい。
プロット的には、流行りの漫画(アニメ)的なものもあるが、
全体を通してブレることのないテーマに対し、
それらがちゃんと必然性を持っている。
構成がしっかりしていて、かつ素直。とても好感がもてる。
かといって意外性がないわけではない。
ストーリー展開に十分にワクワクした。

演出も脚本と同様に、奇をてらったところがなく、
正攻法できっちりまとめているのが良い。
いたずらに場面展開をせずに、
舞台の前後を照明で使い分けるとか、
役者の出入りを現実の世界では上手のみにするとか、
幕前で展開する夢の世界も、
劇中劇によく見られる手法だったりとか...。
そんなオーソドックスさ、シンプルさが、
逆に観客をストーリーに集中させ、
芝居を力強いものにしていた。

脚本と演出を兼ねているのだが、
きっととても真面目でまっすぐな人なのだろう。

そして役者陣も実にまっすぐな演技で、
その脚本・演出に応えていた。
2時間を超す芝居を、個性もくっきり描かれた
たった5人(というかほぼ4人)で熱演、怪演、好演。
笑いのプロットでは、
観客に対し安易に媚びてしまいがちになるものだが、
ギリギリのところで踏ん張った。

ストーリーについては書かない。
なぜなら、ぜひ追加公演をしてほしいと思うからだ。
1回公演なんてもったいない。
もっとたくさんの人に見てもらうべきだ。

もし、このブログを見ている学校の先生がいたら、
観劇会にこの芝居を招聘してはどうだろう。マジで。
ストーリーに込められたメッセージや
登場人物一人一人の心の葛藤、
そして何よりも、プロの手慣れた仕事にはないまっすぐさが、
きっと子供たちの心に響くと思う。
小学校高学年以上なら十分に理解できるはずだ。

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■劇団 侍'z http://samuraiz.fc2web.com/
 
 
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