フロム*ドイツ!! W杯スペシャルリポート[3]

村田英男…じゃなく中田英寿引退のニュースが、
日本中を駆け巡る中、
ドイツのmeadowparkさんから第3報が届きました!

予選リーグ敗退組みのベスト11に選ばれた
中田英寿の引退はさすがにショックですが、

ワールドカップはまだ終わっていない。



確実に次の世代、またはその次の世代が、
堂々と決勝トーナメントに進んでいけるよう、
中田が燃え尽きた2006ワールドカップを、
日本が惨敗した世界のトップチームの戦いを、
最後まで見届けておきたいと思うのです。

 
 
【フロム*ドイツ!! meadowparkさんのW杯観戦記】
    ──イングランド vs ポルトガル──

 
 
回のレポートで一旦終了と思っていたのですが、せっかくですからもう少し続けます。
日曜日にイングランド対ポルトガルを観戦してきました。これが実に緊迫した良いゲームでして、素直に感動しました。


ベッカムのフリーキック

タジアムの9割はイングランドサポーターじゃなかったでしょうか。自分が座った ゴール裏も殆どイングランドサポータで埋め尽くされていまして、ポルトガルファンの自分としてはあまり大げさな振る舞いが許される雰囲気ではなかったです。幸いな事に悪名高きフーリガンと呼ばれる連中は見当たりませんでしたが、それでもイングランドの応援はすさまじかったですねぇ。
ここでふと考えてしまったのですが、これに比べると、自分も含め日本の応援って小学校の運動会レベルですね。やっぱりブルーカラーの労働階級に染込んでいるサッカー文化っちゅう物の差なんでしょうか?


イングランドサポーター軍団

ょっと女性や子供が一緒になって入り込むような代物ではないです。あまりにも訛りの強い英語だったもので、何を叫んでいるのか判りませんでしたが、ポルトガル、特にフィーゴがボールを持った瞬間に"FUCK OFF!"だの "BLOODY HELL!"だの所謂 4 letter word が小気味良く飛び出します。
それから初めて聞きましたがイングランドの国歌(イギリスではなく)、これも荘厳で且つ闘争心を掻き立てるような非常に印象深い歌でした。どうしても君が代と比べてしまいます。


フィーゴのコーナーキック

存知のように延長でもお互い譲らずペナルティーキックとなってしまったのですが、幸運な事に自分の座ったゴール裏で間近で観る事が出来ました。印象深かったのは、キックを外したプレーヤーの絶望感に満ちた姿。そしてそれを拍手で迎え入れ仲間を鼓舞するチームメート。このチームスピリットに感動しました。
結局自分が一番好きなロナルドが決着を付けたのですが、その瞬間のイングランドサポーターのうなだれる姿を見るに、オーストラリア戦後の自分も恐らくこんな感じだったんだろうなと思います。写真は気付かれないようにカメラだけを向けて恐る恐る撮りました。見つかったら殴られもんですね(笑)


落胆のイングランドサポーター

果的にベストフォーに残ったのは欧州の国だけになってしまいました。個人的にはロナルドのいるポルトガルに頑張ってもらいたいところですが、ドイツに居る身としては、見て面白いのは断然ドイツ対フランスでしょう。日本と韓国や中国ほどあからさまではないにしろ、ドイツ人とフランス人は今でも相容れない部分を持っていると思います。それがナショナリズムをより煽るW杯で激突となると、こりゃどう考えても面白いことになるでしょう。
Finalは是非ドイツ対フランス、そしてドイツが優勝してドイツ中が狂喜乱舞するところをこの目で見てみたいものです。


ポルトガル最初のPK(シモン)

言う訳で、来週はベルリンに決勝戦を観に行きます。またレポートします。

以上
 
 

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