フロム*ドイツ!! W杯スペシャルリポート[1]

フロム*ヤマガタをご覧のサッカーフリークの皆様、
およびW杯にわかサッカーファンの皆様、
これはもう、マジ、Specialです!

フロム*ヤマガタを見てくださっていた、
ドイツ在住のmeadowparkさん。
偶然にも、僕の高校の後輩でもあり、
ときおりコメントをいただいたり、
メッセでお話しなどさせていただいていましたが、
この度、是非にと、
W杯臨時現地特派員をお願いしてしまいました。

題して…

フロム*ドイツ!!
meadowparkさんのW杯観戦記



現地にいるからこその臨場感あふれるリアルリポートを
お楽しみいただくとともに、meadowparkさんを通して、
ドイツへ、日本選手たちへ、パワーを送りましょう!



【フロム*ドイツ!! meadowparkさんのW杯観戦記】
    ──日本 vs オーストラリア──


 
うも。W杯臨時現地特派員のmeadowparkです。

第一戦の惨敗振りを見て、引き受けたものか迷いましたが、これも何かの縁。
現場で見られる者の務めとして、なるべくリアルな雰囲気をお伝えしたいと思います。

ーあ。それにしても思い出したくもない魔の6分間。未だに精神的に引きずっています。

最初は良かったんですよね最初は。



ず会場となるカイザースラウルテルン。日本人にとっては発音のしにくさこの上ない小さな街での第一戦。
会場はFritz-Walter-Stadionというサッカー専用のスタジアム。会場に向かうと早速サムライブルーに身をつつんだ日本人のサポーター多数に遭遇。そういう自分も3月に日本に帰ったついでに買ってきたユニホームをしっかり着込んでいました(笑)。

外なことにオーストラリアの黄色いユニホームの人間も多い。ほんとにわざわざサッカー見るために地球の裏側からやって来たのかなこいつら。後で調べてみたらシドニーからフランクフルトまでシンガポール経由で23時間位かかるらしい。オーストラリア人がここまでサッカー好きだとは思いませんでしたね。

り口前には日本のメディアの軍団が、今から始まる第一戦を前に日本人サポーターにインタビューする姿が。かく言う我が家も娘がテレビ朝日の坪井アナウンサーのインタビューを受けてしまいました。早速山形のばあさんにその場で電話、テレ朝のニュースを録画するように頼む。と、返ってきた答えは山形ではテレ朝やっていない(笑)。これホントですか?昔はやってたような気がするんですが。

(nagaoka注:見れます(笑)「山形テレビ」がテレ朝系です)



て会場内。日本でサッカーを観戦した経験があまりないのですが、欧州のスタジアムは観客席がすり鉢上にせり上がって、ピッチとの距離が近く感じます。気分が盛り上がってきます。まずは自分の席を捜すと、案内されたところは何とオージー軍団の真ん中。何だよこれはと思いましたが、青いユニホームの人間もちらほら見えます。まあ、ドイツで手に入れたチケットですからこんなこともあるんだろうととりあえず気にしないことに。

れにしても黄色い軍団が多い。明らかに青軍団より人数で圧倒しているような気がします。おまけにカンガルーの気ぐるみを着た輩が多く、試合前のディスプレーに盛んに映されます。日本の方は、お決まりの大名ヅラを被った人やら、色物系がよく映ってますね。やっぱりこのあたりユニークな動物がいる国が有利ですかね。



合開始前10分になって選手入場。大いに盛り上がります。続いて全員起立で国歌斉唱。まずはオーストラリア。初めて耳にしましたが明るい曲調ですね。まわりのオージーも大声で歌っています。そしていよいよ日本。それにしても改めて思うんですが、「君が代」ってどうなんでしょうか?自分は日の丸にも君が代にも特別変な感情を持ち合わせていないんですが(どちらかというと右よりな人間だと思っています)、ことこれから戦う前に「君が代」は果たしてふさわしい歌なのかどうか真剣に考えてしまいました。少なくとも気分の高揚と言う効果は無いような気がします。中田選手も以前そのような事を言っていたような記憶があります。だから自分は歌わないと。帰化日本人のサントスはいつものように右手を胸に当てて歌ってましたがね。

ていよいよホイッスル。どちらかと言うと展開は落ち着いたものでしたかね。ボールの支配率もほぼイーブンかな。特にチャンスも無く、危険も無く時間が経過して、前半26分のゴール。自分の席からは逆のゴールだったので一瞬何が起こったのか判りませんでしたが、とりあえずゴールみたい(笑)。ということで周りの少数日本人とともに大騒ぎ。周りのオージーに向けて拳を突き上げるわ、万歳万歳を繰り返すわ最高の気分。で、前半終了。
気になったのは前半終了間際から明らかに日本の動きが鈍くなってきたこと。暑かったですからね。でもオースートラリアより明らかに運動量が足りないような気がしました。

して後半。完全にボールはオーストラリアに支配されていたような気がします。日本のパスは精度に欠いており、何度となく相手にインターセプトされる場面が増えていました。それでもオーストラリアのシュートには笑いましたね。いつもの日本のように枠から大きく外れて、シュートを打たれても何だか安心して見ていられました。それに加え、フリーキックを見事に防いだ川口のスーパーセーブ。このあたりから周りのオージー軍団の雰囲気が怪しくなってきました。こちらは相変わらずオーストラリアの明後日シュートや、川口セーブを見るたびに万歳三唱。



れにしても後半最大の見せ場だった高原がドリブルで持ち込んだ場面には、目前で見ていてずっこけました。柳沢へパスした意図は判りますが、あれは無いでしょう。今思い出しても腹が立ちます。そこで決めていれば勝負ありだったのに。

して魔の6分。またこれ以上思い出すのも嫌なので書きませんが、この虚脱感はドーハの悲劇以来です。あの時も平日深夜で、翌日の会社への足取りの重かったこと。今回は現場で見ていただけに余計精神的に堪えました。あの6分間でオーストラリア人が嫌いになりました。まあこんな事を言ってもスポーツですからしょうがないことですが、あの負け方は無いよな。選手を責めるのは酷ですがどうしてドローに出来なかったの?と言いたい。特にジーコに言いたい。何で選手を交代せんのかと。

合終了のホイッスルと共に逃げ出すように会場を後にしました。これってW杯独特のものですね。勝ち組と負け組みの対照があまりにも鮮明でした。今回はっきりしたのはワールドカップは明らかにナショナリズムを煽るということ。

合からの帰り道、あまり落胆で次のクロアチア戦の観戦を迷いました。それでも漸く再び応援する気になり出しました。これは観に行くしかないでしょう。クロアチアも想定通りブラジルに負け、日曜日は双方とも負けられないガチンコ勝負になるでしょうね。

がんばれーニッポン!



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